真空コンクリート【パネル工法】
⺠間⼯事・公共⼯事など様々な建設現場で導⼊されている技術です
真空コンクリートパネル⼯法は道路や⽴体駐⾞場の坂道に多く使われています
真空コンクリートとは
昭和29年に⽇本で初めて真空コンクリートパネル⼯法が⽣まれて以来安全で機能的な工法が様々な場所で活⽤されています。
コンクリート打ち込み後(30分〜)真空ポンプでコンクリート内の余剰⽔・巻き込みエアー等を脱⽔・除去する⼯法です。
原理 特長 目的
主な特徴
- •高強度
- •早期解放
- •耐摩耗性
- •凍害減少
- •クラック低減
- •低コスト
- •凍害
- •景観美
- •耐久性向上
- •工期短縮
コンクリートで重要なのは、水とセメントの比率です。
コンクリートに含まれる水分が少なければ強度は増しますが、空隙が出来やすくなります。真空コンクリートパネル工法はこれらの問題を解決した方法です。
打設直後のコンクリートに含まれる余剰水や気泡を抜いて水セメント比(W/C)を下げ(普通コンクリートに比べ、W/Cは3~6%低下)、大気圧を利用して締め固めるので、初期強度は増大します。
養生期間は、通常の湿潤養生に比べ約半分ですみ、早期解放が出来るので、道路舗装や路面補修には極めて有効な工法です。
真空にすることで、コンクリート表面が大気圧に押されて締め固められて緻密になり、コンクリートの表面硬度が増大します。その結果、耐摩耗性は普通に打設したコンクリートに比べ、2.0~2.5倍向上、表面の固さも50~60%も向上します。
このことから、交通量の多い車道や駐車場進入路などの表面摩耗を防ぎ、長年の供用にも充分耐えうる強度を有しているので、メンテナンス費用を低減できる工法です。
真空コンクリートパネル工法は、コンクリートの硬化に不必要な水を除去するので、凍害の可能性が減少します。また、硬化収縮量が減少するので、乾燥収縮によるひび割れも低減します。
真空コンクリートの原理
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1.打設後のコンクリート面に真空パネルをかぶせます。
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2.真空ポンプで真空パネルとコンクリート面に真空状態をつくりだします。
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3.真空パネルを上面より大気圧を作用させて、コンクリート中から水和に不必要な水分を除去し、水セメント比を小さくします。
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4.コンクリートが締め固められ、強度、耐摩耗性が増大します。